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全校生徒約1万人の学園…さすがに体育館もかなりでかかった。
『でかっ…』
桜は体育館の目の前で立ち止まっていると…「ドンッ!!」と、立っていた桜に誰かがぶっかった。
「おっと…」
桜は軽くよろけたが体制をなんとか直してぶっかった人の方を向いた。
「ご、ごめんなさい!!」
「あっ…ワリィ…大丈夫か?」
心配そうにあやまり、そこには黒髪の男の子がいた。
桜とは10㎝くらい大きく、男子の中では小さめの男の子だった。
「大丈夫です。本当にごめんなさい。」
桜は慌てて頭を下げる。
「いや、ケガがなくて安心した。」
その男子は優しく微笑んだ。
桜はその微笑みにみいってしまったのか、その男子の顔をじぃっと見てしまった。
「何?俺の顔に何かついてる?」
じぃっと見られて男子は首を傾げながら尋ねた。
「いゃ、なんでもありません!」
桜はあわてて顔を背けた。
「?そっか、じゃぁ俺もう行くから、また会えたらあおうなっ。」
そう言うと、体育館へ入って行った。
元々いそいでいたのか、すぐにその男子の姿は見えなくなってしまった。
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