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「ん!?んん!?」
今まで、笑いながらしゃべっていた木ノ内が眉をしかめ始める。
「そこの君っ!一体、どんな生き方をすればそんなに邪気を寄せるんだっ!」
木ノ内が指差す先…
それは言うまでもなく、俺だった。
「なっ…」
木ノ内に向けられていた視線は、一気に俺を向いた。
「やめろ…俺を見るな…」
さっきまで同志だった奴らは、すでに俺を奇異の目で見ている。
「すごいな…俺ですら未だかつて見たことがないほどの因縁を感じる…」
木ノ内は、オーバーに後ずさりながら続けた。
「よし…お前を俺の助手にしてやろう…うん、このままでは危険だしな。」
何故かそのあと木ノ内に盛大な拍手が送られ、自己紹介は幕を閉じたのであった。
後に、天狗と会えたのか聞いてみたが、
「天狗なっ、あいつ風邪を拗らせて来るのを断念したらしい。」
だそうだ。
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