30人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ん、うぅ…」
俺は、そのまま気を失ったのか、次に気が付くとまたベンチで寝ていた。
「あれ…?」
周りは、元の活気あるデパートに戻っていた。
夢…?
にしては、あまりにもリアルだった。
返り血を思い出し、顔や服を触ってみても、汚れていない。
「ゆうたっ!!」
聞き慣れた呼び声がする。
「…っおかぁさん!」
「もう!どこ行ってたの!」
どうやら、置いて帰ったのも夢だったと理解し、また泣けてきた。
ただ、安心したのも束の間、失禁したのは夢だけじゃなかったらしく、母さんにひどく怒られたのは、忘れたい思い出だったりする。
最初のコメントを投稿しよう!