なにこれ? 夢?

2/5
17人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
いつも通りの朝、いつも通り目覚ましがなり、眠たいながらもそれを止め、起き上がる 「ん…なんだ。もう朝か…昨日は色々ありすぎて全然眠れなかった…」 眠たい目を擦りながらもベッドから降り、立ち上がる いつもと違う違和感を少し感じながらも俺はいつも通り洗面所へ向かった 今日もいつも通りの平穏な日常が待っているものだと思っていた だけど今日はいつもとは違ったんだ 平穏な日常ほど幸せなものはないと俺は思う 幸せってのは食べてる時が幸せだったり、寝ている時が幸せだったり 趣味に没頭してる時が幸せだったりと 人によって、それぞれ違うものだが やっぱり変わったことも何もない ただただ、平穏な日常で普通の生活ができれば それが幸せってものだろう だが、俺の平穏な日常がこんな非現実的なことで壊されることになるとは思ってもみなかった 「な…なな…」 俺は洗面所の鏡の前で固まっていた 何故固まっているかというと固まる以外にリアクションのとりようがないぐらいに俺は驚いていたからだ さて、ここで一つ質問しよう 朝起きて自分の性別が変わっていたらどうする? そんな非現実的な事…普通なら有り得ないだろう そう、“普通”ならな しかし、これは普通じゃなかった こんなのが普通なわけがなかったんだ 「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁあ!?」 俺、一ノ瀬憂は何故か朝起きると女の子になっていた 「え? なにこれ? 夢? 夢じゃない!?」 自分の体をペタペタと触ったり、顔をつねったり 服の中を覗いたりして これが夢であってほしいと心の底から思いながら、色々どうなってるのか調べるが 結局わかったのはこれが夢じゃないということだけだった 「な、なんで!? なんで俺、女の子になってんの!?」 俺の頭の中はもうパニック状態で 何がどうなっているのか分からない状況 「とりあえず落ち着け俺、何があったか考えるんだ」 何故、女の子になってしまったのか、頭の中の回路を巡らせながら考えていると あることを思い出す 「も、もしかして…」 俺は洗面所から飛び出し、急いで自分の部屋に戻ってみるとそこには 「あ、憂ちゃんおはよー」 「…やっぱりお前かぁぁぁあ!」 部屋の窓に座って、こちらに親しく無邪気に笑いかける少女の姿があった
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!