見られてしまった文月

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  すると、彼の声と文月の声が、頭の中で一致した。     章央は、ニヤリと笑みを浮かべた。   (なるほどな…普段は、完璧なやつだが… まさか、こんな形で弱みを握る事が出来るとは…)     章央はあえて、この場で言うことはせずに、店を出た。     さらに翌日、会社で文月の様子がいつもと少し違ったが、その時も言わずにいた。     (まだまだ…楽しみは、これからだ)       それから数日間、店を覗いてみたがミツキはいなかった。     「やめたのかな…?いや、まだ、やめてない気がするな」       それから、さらに一週間ほど経ったある日の事 店の前に…いた!!ミツキ、いや文月の姿があった。     「いたな。文月…じゃ、そろそろ始めるかな…」    
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