本当の文月

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  「文月…って呼んじゃっていいのかな?」   「はい…永見さん」   「名前でいいよ。章で」   「じゃあ、章…ちゃん」     シャワーを浴びた2人は、ベッドの上にいた。     ハダカのまま、抱き合い、キスをする。     「まさか、あの先輩を抱ける日が来るとはな」   「そんな…僕は…」   「ふふっ、毎日ストレスになってたんだから。 だからこそ、弱みを握ろうとしたんだ」     それを聞いた文月は、申し訳なさそうな顔をした。     「でも、文月と今、こうしていられるんだから…良かったんじゃないかな?   そうだ…文月、こうしない?会社では今までどおりにしてさ。家では、逆になるんだ。どう?」   章央の言葉に、文月はうなずいた。     「よし!じゃ決定な」     章央は、そう言うと、再びキスをした。    
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