本当の文月

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  「永!行くぞ」   「はい、先輩!」     月曜日、いつもと変わらぬ先輩、後輩の姿があった。      だが、文月はもう、今までの彼とは違うのだ。   仕事を終えた2人は、そのまま章央のマンションへ。      そこでは、素直で優しい文月がいる。       文月は、あれから、店で働くのはやめてしまった。   章央は「働いてもいいよ」と言ったけれど、誰かにバレる恐れもあったし なにより、章央だけのための、自分でいたかったからだ。           END
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