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~一月前~
ガタンッ!! ガンッ!!
前の音が俺が机を叩きながら立ち上がった音で、後ろの音が膝をぶつけた音だ。物凄い痛い。
「どういう痛っ!! 事だよタタタタ……」
俺は、ブチ切れてる。なのに膝ぶつけたせいで台なしときたもんだ。その場にいる全員失笑している。
補足としてここにおける全員というのは、
まずは俺。
平 喜七という。どっかの商人みたいな名前。別に嫌いじゃない。
そして、ダンディーなあごひげを撫でながら俺の向かいで唸ってるのが父親。
平 実。みのるって読む。別に嫌いではない。
またさらに隣で何が楽しいのか微笑みを醸し出す俺の親父にはもったいない程美人な母。
平 安子。普通にやすこ、だ。別に嫌いではない。
これだけかいてあれだが、別にマザコンファザコンの類いではない。
で、失笑してるのは置いといて、なんで切れたか……
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