一つの出逢い

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「何を聞いたんだ?」 先を促す綾瀬くんに ちらちらと伺うよう 私と綾瀬くんを交互に見る真崎くん なんだか、綾瀬くんには聞かれたくない… そんな雰囲気ですが… 「早く言え」 さらに厳しくなった口調に表情 …どうやら綾瀬くんも、それに気付いたようです 「……言います。けど怒らないでくださいね?」 そんな綾瀬くんの一言で、今まで忙しなく動いていた目が 私1人に焦点を絞り、確認するように言った真崎くん 知りたい ……でも、綾瀬くんに聞かれるのは避けたい 「あの…綾瀬くんは向こうに行ってもらっても」 「あ?」 怖い!!! 廊下の先を指差した手を 謝りながら慌てて引っ込めた 「……怒りません」 覚悟を決め、真崎くんを見つめる 、
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