一つの出逢い

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「「……………」」 何も言わずに、同時に私を見る2人 その気迫に押され、肩から鞄がずり落ちてしまった 「2人とも…、なんだか “俺とコイツと、どっちを選ぶんだ” って言っているように聞こえるんですけど…。選択肢は、それだけでは無いですよね?」 え?! 私、何か間違ったこと言いました? 呆気にとられたように 大きな目をさらに大きくして私を見る真崎くんに …無表情の綾瀬くん 「昼休みにお話しした通り 私は2人のどちらとも、お付き合いする気はありません ごめんなさい」 深く頭を下げ 肩から落ちた鞄の持ち手を、再び肩へと上げながら 僅かに空いた真崎くんの後ろのスペースから逃げ出そうとした 、
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