わからない…

20/21
前へ
/26ページ
次へ
久しぶりのじんのぬくもりに軽く目眩を覚えた。 力強い腕に抱き締められ、一筋の雫が頬を伝う。 「…かず?」 ――ねぇ、じん…? 本当はね…。 わかってるよ…? わかってるのに… ゆうことを聞いてくれない…。 自分の頭とこころがバラバラなんだ…。 自分のセイなのに、じんのセイにして… 弱い自分をひたすら隠した…。 全ての原因は、自分にあるのに… 俺は、 否定したんだ…。 自分のこころを――…。 ・
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

91人が本棚に入れています
本棚に追加