91人が本棚に入れています
本棚に追加
久しぶりのじんのぬくもりに軽く目眩を覚えた。
力強い腕に抱き締められ、一筋の雫が頬を伝う。
「…かず?」
――ねぇ、じん…?
本当はね…。
わかってるよ…?
わかってるのに…
ゆうことを聞いてくれない…。
自分の頭とこころがバラバラなんだ…。
自分のセイなのに、じんのセイにして…
弱い自分をひたすら隠した…。
全ての原因は、自分にあるのに…
俺は、
否定したんだ…。
自分のこころを――…。
・
最初のコメントを投稿しよう!