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タオルケットに包まりながら横にある窓を見たら、雨が止んで虹が出ている。 奏「た…雄?」 辰「お前今、辰巳って言いかけたな。で、なに?」 奏「癖なんだもん…。虹出てるよ」 辰「まじ?あ、本当だ」 後ろから私を抱きしめながら窓の外を見る。 背中が暖かい。 幸せだなぁ…。 奏「綺麗だね」 辰「いや…」 奏「綺麗じゃん」 辰「お前の方がね」 恥ずかしいのか私に背中を向けて寝たフリをする。 だからさっきの雄みたいに、今度は私が後ろから雄に抱きついた。 辰「もう言わない」 また、照れて口を尖らせる雄を見て笑った。
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