プロローグ

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なんとも間の抜けた返事で奥から出てくるハルさんの両手にはボトル。 「久々に良いのが入ったんだ。炯は飲むか?」 「・・・いや、まだ未成年だし」 嬉しそうに微笑むハルさんの誘いを未成年だと断ったが、納得がいかないのかぶつぶつとぼやいている。 不良が酒に手を出さないで何をするだとか、しまいには族である長からしてこれじゃあ、示しがつかないだとか。 「そんなんだからこの前の交戦、手こずったりするんだろ?」 酒の変わりにリンゴジュースを入れたグラスを持って来てくれたハルさんは今度はため息をついて俺の顔を覗き込む。
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