プロローグ

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「なあ、"夜叉"の"赤鬼"?」 にたり、と笑った。 "夜叉"とは二戸を中心に活動している、言わば族と呼ばれる不良グループ。 人数は不明。 しかし、常に"鬼"と呼ばれる幹部6人は存在している。 "赤青黄緑紫白" その中の"赤鬼"が夜叉の長であり、炯は夜叉を継ぐと同時に、赤のリングを指にはめた。 "青鬼"には青のリングを。 "黄鬼"には黄のリングを。 "緑鬼"には緑のリングを。 "紫鬼"には紫のリングを。 "白鬼"には白のリングを。 各々にリングを与えた。 腕っぷしには覚えのある者たちで何処からその噂を聞きつけたのか、「仲間にしてほしい」と志願する者が後を絶たなかった。 今では二戸を中心にして一戸や九戸まで拡大している。
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