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とある普通の学生、鹿野 安奈はこの学園の一年生である
特にこれと言った特技はない、ただ自前の明るさである程度の人脈と人気は獲得していた
入学して一ヶ月、そろそろ部活に入らなくてはいけない
この学園は一年生はの半年は何らかの部活動をしなければならないという校則があった
安奈は特技がないこともあって何の部活に入ればいいか悩んでいた
―・―文化部部室棟―・―
「何か面白そうな部活ないかなぁ……」
テクテクと部室棟を歩く安奈
余談だが文化部は数が少ないだけあって一つ一つの部室が広かったりしている
「科学部、歴史研究部、書道部……何かパッとしないなぁ…」
そんなことを呟きつつ歩いているとふと一つの部室の札が目に入った
"S○S団"
「……は?」
我が目を疑った
数少ない文化部の一つにこんな部活が…いや、それ以前にこれは部活なの?
それに伏せ字になっていない
そんなことを考えて固まる安奈
そんな時
「おい、部活見学か?」
後ろから突然声がした
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