プロローグ

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「え?…わっ!?」 振り向くとえらい美人がそこにいた……と言うわけでもなく、背の高い男がそこにいた ビックリして思わず男から距離を取る 「あ、えーっと…「部活見学なら入れよ、部員募集中だから」 男は何か言おうとした安奈の言葉を遮り部室に入っていく 「……ハァ」 思わずため息が零れる安奈 今のはもしかしなくても先輩だろう 安奈にとっては無視して素通り、なんてことが出来る状況ではなかった 「……入るしかないよね…」 安奈は覚悟を決めて部室に入って行った ―・―S〇S団部室―・― 「し、失礼します」 恐る恐る部室に入っていく安奈 「……ん…あ、入ってきた…」 「嘘?あ、本当だ」 「珍しい事もあるものですね」 「……」 中から様々な反応が返ってきた 「ようこそ、俺の部活へ」 部屋には男女合わせて五人いた 全員が一声にこっちを見る 「あ、えーっと…は、はじめまして」 緊張して安奈は上手くしゃべれない 「さっそくだが、そこの部室入室許可書に名前を書いてくれ」 「??……あ、これですか?」 ふと脇を見ると机の上にプリントとペンが置いてある 「………(ジー」 三人の男子陣が安奈を仲間にしたそうな目で見つめている 「……あ、え~っと…」 無言のプレッシャーの中で取り敢えず安奈はプリントに名前を書いた ここまでの過程に疑問を持った人は何人いるだろうか? 「書きましたよ これでいいですか?」 書いたプリントを渡して言う
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