一章

23/23
4603人が本棚に入れています
本棚に追加
/445ページ
「…ここは……」 意識を失ってどの位経ったのか、気がつくと真っ白な空間に華乃はいた。 「どこ… お母さんは…おかぁぁさぁん」 何度呼んでも母の返事はない… ふと上を見上げた華乃は目を見開く。 一際輝く二つの星… それは白い空間でもハッキリ分かるほど美しい輝きを放っていた。 華乃は無我夢中で星の方へ走って行った。 その星に「お母さん」と呼びながら… もう少し…後少しで… 華乃はめいいっぱい手を伸ばす。 星は青い空間に吸い込まれて行った… 華乃はその星を追いかけ青い空間に手を入れた。 そして光輝く二つの星と共に消えて行った。  
/445ページ

最初のコメントを投稿しよう!