4603人が本棚に入れています
本棚に追加
/445ページ
「…ここは……」
意識を失ってどの位経ったのか、気がつくと真っ白な空間に華乃はいた。
「どこ…
お母さんは…おかぁぁさぁん」
何度呼んでも母の返事はない…
ふと上を見上げた華乃は目を見開く。
一際輝く二つの星…
それは白い空間でもハッキリ分かるほど美しい輝きを放っていた。
華乃は無我夢中で星の方へ走って行った。
その星に「お母さん」と呼びながら…
もう少し…後少しで…
華乃はめいいっぱい手を伸ばす。
星は青い空間に吸い込まれて行った…
華乃はその星を追いかけ青い空間に手を入れた。
そして光輝く二つの星と共に消えて行った。
最初のコメントを投稿しよう!