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「志磨!起きろ~
授業中だぞ。」先生の怒鳴り声が響いた。
机によだれを垂れそうになりながら、しぶしぶ顔を上げた。
― 退屈だった。
毎日が同じことの繰り返しと思った。友達は気が合うのもいなく、好きな女子もこれと言っていなかった。そんなわけで机を別の用途とする日々が続いていた。
無論、友達に声をかけられることもなく、こちらから話しかけるも薄々の反応で発達することはなかった。
そんな彼でも人生を大きく変えた出来事が起きた。
それは高2の一学期の始業式だった。クラスが変わり、クラスと名前が書かれた紙を受け取った。
見ると見覚えのない名前があった。隣にいた二人は
「ねぇ、これ転校生じゃない?」とうきうきした声を発した。すると「ホントだ!かっこいいかな?」と答えると、職員室に行って確かめてみようという話になってそそくさと行ってしまった。
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