2/4
前へ
/72ページ
次へ
「おはよ」 「おはようございます」 扉を開けたら 一生しかいない オイラは、荷物を置きながらタイミングをみていた 一生は、あいかわらずゲームをしたまんま 「おっはよー」 勢いよく扉が開いて元気な挨拶と共に入ってきたのは、藍芭ちゃんだった 「・・・うるさいですよ」 一生は、ゲームから視線をあげずに言う 今だ 一生の瞳を見ずに言える 「おめでとう。彼女から聞いたよ」 オイラが言うと 「え?何なんなの?彼女?」 藍芭ちゃんが食いついてきた オイラは、藍芭ちゃんの方を見て 「新が彼女さんに告白されて付き合うんだって」 オイラは、笑顔を造って続ける 「彼女さんにのろけられちゃった」 藍芭ちゃんは、一生の方を見て 「一ちゃんやるぅ。おめでとう」 冷やかしはじめた そう、このままオイラの気持ちは、うやむやになればいい 一生には、オイラは、大丈夫 きみとの別れも乗り越えたよ ・・・・って見えてればいい .
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

175人が本棚に入れています
本棚に追加