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「銀ちゃん…ちゅーしてえ」
酔って上機嫌な神楽を本来の寝床である押し入れまで運ぶのは少々骨の折れる作業だったため、仕方なく俺の布団に寝かせた時だった。
「…神楽ごめん聞こえなかった」
「だーかーらー、ちゅーして欲しいアル」
な、なんだそりゃ?
「な、何言ってんだよ神楽。ホラ寝ろ」
「いやネ!銀ちゃんちゅーしてくんなきゃ寝ないアリュー」
そこで俺は気づいた、
………コイツ…酔ったらキス魔になるのか!ああ、なるほど。と納得してる俺の横で神楽はもぞもぞと動いている。
どんな言い訳で黙らせようかと、考えているとさっきまでもぞもぞ動いていた神楽は俺の首に手を回し「銀たんー」とねだってくる。
「ちょ、オイやめろ……」
そして今に至るのだ。
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