プロローグ

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真っ白な空間に、僕は存在していた。 どちらが上で、どちらが下なのか、 そもそも上下という概念が通用するのかもわからない。 そんな謎の空間に、僕は漂っていた。 「ようこそ、物語の世界へ」 突然僕の目の前に現れたのは、白くてふわふわした、正体不明の生き物。 強いて言うならば、猫に似ているだろうか? 「君は何をしに、この世界に来たんだい?」 いきなりそんなことを聞かれても、僕は困ってしまう。 何をしにと聞かれても、そもそもここがどこなのか、なぜ僕がこんなところにいるのか、そして・・・。 僕自身が誰なのかも、僕にはわからない。
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