1.勇者との出会い

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・・・目が覚めるとそこは、草原だった。 目の前に広がるのは青空。 どうやら僕は、草原に寝転がっているようだ。 「ねぇ、君はそこで何をしているの~?」 僕に、一人の少女が話しかけてきた。 ピンク色の髪に青い瞳の、かわいらしい少女。 彼女が、僕の持つ常識とよく似た常識を持つ者なのだろうか? 「いや、何をしているというわけではないんですが・・・。  ここ、どこですか?」 「ここはね、私の家の裏庭よ」 裏庭・・・、ただの草原だと思っていたが、人様のお宅だったとは! 「す、すみません、不法侵入ですよね!?」 「いいのいいの、気にしないで~。  それよりもさ、あなた誰?  この辺りでは見かけない顔だけど・・・」 ・・・なんと答えて良いのやら。 僕が何者かなんて、むしろ僕が聞きたい。 「実は僕、記憶喪失で・・・」 「きおくそうしつ~!?」 ・・・これは100%疑われるだろうな。 どうしよう、不審者だと思われたら!? 「なにそれ、なんだかとってもロマンチックじゃない!!」 ・・・は?
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