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切ない声でつぶやくその人を見上げる
「小野くんこそ、なんで泣いてるの」
頬に右手を伸ばし親指で雫を拭うとへにゃっと笑った
「神谷さんが可愛すぎるからですよ」
愛しそうに微笑むからつられて俺も笑みが零れる
「意味わかんないし」
ふたりして泣きながら笑って抱き合って・・・
きっと小野くんも一緒に過ごせるトキがそう長くないと感じていたのかもしれない
こんな夜も忘れてしまう前にたくさん君に声を届けたい
僕がいなくても前を向けるように
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