ある朝

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今日もすがすがしい朝を迎える。 私の名前は高井優奈。高校一年生… 都内の学校に通っている。 「おはよ―」 と挨拶が返ってくる度に嬉しくなる。 ついつい私も挨拶を返す。 「おはよ☆」 「優奈~遅~い☆」と、友達の真理恵が一つ前の信号で待っててくれた。 「ごめん💦待った?」 と慌ただしく返すと、うんざりしたような顔で「うん。」 と言った。 学校に着くとみんなはもうとっくに席に着いていて、 (ヤバい…完全に遅刻) とため息ついた。 朝のHRが始まった。 先生が口を開いた。 「え~もうすぐ体育祭ですね。体育祭まで気を引き締めて頑張りましょう」 と続けた。 優奈は気合い十分だった。 運動神経の良い優奈は中学生のとき体育の成績は5だったという。 いつになく張り切っている優奈にみんなは付いていった。 『絶対優勝』という目標がもろくも崩れ去っていくとは、思いもよらなかった。
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