ある朝

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しばらくして、 やっと状況がつかめた私は真理恵に、 「ごめん…私ドジで」と謝った。 真理恵は、「ううん…大丈夫。ただ…優奈が体育祭、あんなに楽しみにしてたのに…」 大丈夫じゃなかった。みんなで優勝を誓った体育祭が出られない。 悔しい…。 なんてみんなに声をかけていいのか、分からない。 と落ち込んでいたら。 とっさに、真理恵が私の手をとった。 「優奈は優奈のままでいいんだよ…。 何も飾らなくていいの。」 私は思いがけない言葉と共に、真理恵を抱きしめた。
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