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「で、屋上で何をするんだ?」
レノンが志乃に問いかける。
「まずは楽に点数稼ごうと思ってね」
そう言うと志乃は両手を胸の前で組み目を閉じた。
「ん~、ここから50メートル先の交差点に三人組の一回生がいるわ」
「よし、行こうぜ紅葉!早速戦闘だ!」
駆け出そうとしたレノンを志乃が手で制した。
「落ち着きなさいよ。それじゃあ屋上に来た意味がないでしょ」
「じゃあどうすんだ?」
「50メートルならギリギリ私の能力の有効範囲よ、任せてちょうだい」
志乃は腰のホルダーからハンドガンを取り出した。
「へえ、よく手には入ったね銃なんて、でもその銃じゃあ距離があると当たらないんじゃない?」
「まあ見てなさいって」
すると志乃は交差点に銃口を向け、無造作に三発の弾丸を放った。
宙に放たれた三発の弾丸はそれぞれ一回生の頭を打ち抜いた。
バリッと青白いスパークが生じてクリスタルからバリアが展開されるが弾丸の威力が一定ダメージを超えてバリアは消失した。
バリアの消失と共に一回生は学園に強制転送される。
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