9人が本棚に入れています
本棚に追加
「お見事!」
レノンはパチパチと手を叩いた。
「どうする?もう少しここで獲物を待つの?」
と紅葉
「いいえ、今の銃声で場所もバレるだろうから移動するわよ」
「わかった・・・・・・!?・・伏せろ志乃!」
表情を険しくしたレノンが志乃の背後を見て叫んだ
その声を聞いた瞬間、志乃は本能的にしゃがんでいた
しゃがんだ志乃の頭上を黒いブーメランが通り過ぎてゆく
ブーメランは綺麗にアーチを描いて持ち主へと帰った
ブーメランが戻ったその先にいたのは最上級生である六回生の三人組だった
「あれぇ~、ボクのブーメランがよけられるとは思わなかったよ~」
そう言ったのは先頭に立っている線の細い茶髪の男
その右側には身長が二メートルはありそうな男が腕組みをしており、左側には背の低い男がフードを深めに被り顔を隠していた。
「いくぞ紅葉!」
レノンは相手の姿を確認すると迷う事なく走り出した
一瞬遅れて紅葉も後を追う
、
最初のコメントを投稿しよう!