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あまり普通の格好とは言えないが、それがまた似合っている。
その為青年が通り過ぎる時、女性はうっとりするような目で背中を見つめる。
その青年は大通りに沿って建つ一つの茶屋の"のれん"をくぐった。
「お市さーん、只今戻りましたよー!!」
青年は中に入って注文を聞き終えた栗毛の三編み女性に話し掛けた。
三編みをしていると大抵の人は地味に見えるものだが、"お市"と呼ばれたその女性は何処か華やかに見える。
お市「湊様!!今日は良い天気でございますね」
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