小説

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黒赤 「誘ってるんですか?」 「あ゛?」 コンマ1秒で返事をした俺は、きっと貴臣に「何言ってんだこの野郎」的な顔をしていたんだろう。 何で分かったかって? そりゃ貴臣が胸糞悪い程にこやかに(とても黒く)笑っていやがったからだ。 つかその前に自分で分かる。 つか、 「いきなり何気色悪ぃ事言いやがんだお前は。ほら見ろ、コッコ肌を通り越してサメハダーになっちまったじゃねぇか俺の腕が」 「あなたのギャグのネタは何処から来るんでしょうね。とりあえず笑えば良いんでしょうか?……ハッ」 「テメェ……」 この野郎…俺の渾身のギャグを鼻で笑いやがった! いや、その前にこいつにコッコ肌は通じたんか?知ってんのかコッコ肌。……まぁ良い。 「んで、ホントに何なんだよお前」 「おや、私の名前をお忘れですか?」 「茶化すんじゃねぇ」 「おぉ、恐い恐い。いや何、ちょっとした事ですよ」 「あぁ?」 そう言って貴臣は、本日一番良い笑顔で俺にこう言った。 「涎、垂れてますよ」 ……………。 実は最初っから、俺の後ろに居た緑に指を差した。 だが貴臣は、違うと言わんばかりに首を横に振った。 おいちょっと待て。 落ち着け、落ち着くんだ、俺。 俺達の中でもはや確定した、涎=緑と言う方程式がなりたっている今。その緑を指差したのに、違う、だと…? ………いやいやいや、それは無いだろ。あぁ、無い。断じて無い。このカリスマ性(+その他諸々)が光り輝くこの俺に限ってそれはなi「早く拭きなさい、みっともないですよ」…………。 それはそれは高そうな、そしてきちんと折り畳んであった、黒いハンカチでした。 「私直々に、嘗めとって差し上げても良かったのですが」 「もう、黙れよ……」 黄「紅君、さっきまで寝てたもんねーしょうがないよ」 緑「…………」 黄「ニヤけるの堪えんの止めてよ緑君。顔が今凄く自主規制状態だからね、君」 緑「……叫んで良い?」 黄「家に帰ったらね」 下らぬ(^ω^) こんな駄文ですんません。
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