Ni

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 夜の街を女の子と2人で歩く、それは僕にとって初めての体験であった。 女子と仲が悪かったわけではない。普通に話せるし、自分はそこいらで歩いているウブな男とは違うのだと自負してるぐらいであった。 「なんかおごってもらって悪いな~、おいしかった!」 「久しぶりだし、全然気にしなくていいよ!」 お金があるわけではない。ただこういう場ではふつう男が奢るものだという恋愛知識がこべりついていた。 割り勘でいいよと半ば焦り気味に言っていた×××ちゃんを無視して、僕は奢ったのだ。 これは、デートだから  
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