遠くへ

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「…いや、そんな事…」 「嘘つき」 「…」 正直、昨日の夜 やめようか とずっと考えていた この旅行が、美咲にとって マイナスにしかならないような気がして… 「まぁいいか、来てくれたから」 黙っている俺に 美咲は優しくて、少し寂しい笑みを浮かべた 「勘繰りすぎ」 「わっ…」 俺は大袈裟なくらい美咲の肩を引き寄せ 頭を撫でた 君が望んでいる事 全てこの旅で叶えてあげたい 散々悩んだけど、それが俺の出した答えだから 貫く 例え 悲しみが増す結果になったとしても… … …
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