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「ニュースをお伝えします。本日午前11時頃、都内のゴミ棄て場で、死体として見つかった乳児の母親が、殺人および死体遺棄の容疑で、逮捕されました。」
最近じゃあ、ありふれたニュースが流れたのが丁度夜の9時頃。
「またか」
と呟きテレビの電源を切る青年。
彼は、テレビを切った後一声も話すことなく、黙ったまま座り込む
「翼っ!」
沈黙を破るように
また一人の青年が向かって来る。
「遅かったな、拓哉」
テレビの前に座り込んでいた翼は、むっくりと立ち上がる。
「あ~、速すぎるぐらいだぞ?」
拓哉と言う青年も悪びれず言った。
「あー翼、そう言えば言われてた物、探しといたぜ!苦労したんだからな!拓哉様に感謝しろよな」
「はいはい!拓哉様…
んじゃ、サイトのURL送ってくれ
ってか、マジサンキューな…」
翼は、最初は呆れるくらい子供っぽく、最後の方は悲しみに溢れるくらいで、呟いた。
受信完了
携帯にその文字が現れる否や、翼はそのサイトに飛ぶ。
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