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あーあー...
よし。
くだらない賭けで負けた。
なのに罰ゲームの代償は高かった。
――罰ゲーム
『放送室から好きな子に告白』
ふざけてる。
ふざけてるふざけてる。
なんでこんな恥ずかしいこと。
第一相手にも悪いじゃないか。
(きっとこれはただの言い訳)
今までにないぐらい心臓が動いている。
早くしろよー、と扉の向こうで急かす友人。
尋常じゃないぐらい汗ばむ両手。
もう意地だ。
こんなこと意地がなけりゃ出来やしない。
………よし、うん。よし。
恐る恐るスイッチに手をかける。
後ろで興奮している友人。
あ、やっぱ無理。
元の位置に戻る手。
おいー、と放送室まで聞こえる声。
出来ない出来ない。
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