嫌われ者

8/22
前へ
/33ページ
次へ
ゾッ背筋が凍り前に飛び込んだ。 同時に一瞬前までいた場所にクレーターができた。 逃げる、ひたすら逃げることに集中する。 後ろに奴の姿はなく撒いたかと思った。 そう、一瞬とはいえ気を抜いてしまった。 脇腹から全身へと鈍い衝撃が走り遅れて痛みもやってくる。 軽々と俺は吹き飛んだ。 「がはっ!...ぐぅ」 アバラが軽く五本、さらに左腕も持っていかれた。 歩くのがやっと、ここまでか... そして俺は黒い生物に喰われた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加