嫌われ者

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黒い、そこは黒い世界 夜の闇よりも黒い景色が広がっている。 荒野に一人ポツンと立つ俺 歩き出す、目的もなにもわからないが歩き出す。 果て無き荒野を歩く そこには標もなく闇が広がるのみ 数分、数時間、数日、数週間 どれぐらい歩いただろうか? 体内時計も狂い、時間の感覚もわからない。 もしかしたら数ヶ月か数年経っているかもしれない。 だが肉体的な疲労はいくら歩き走ってもない。 気が狂いそうになる。 いや、既に狂ってるんだ。 俺はあの時から狂ってしまっているんだ。 そう気づいたら目の前に扉が現れた。 少し考えてから俺は扉を開け放った。
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