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昼休み、俺は教室に入った。
向られるのは驚きと嫌悪の視線
俺は気にせずに記憶にある自分の机らしき場所へ荷物を置くと教室を出た。
やっておきたいことがある。
お伽噺話の役者の顔を見て見たかった。
役者の顔を知っておくのは都合が良いだろうし、気になるし。
中庭で目的の人物を見つけた。
視線の先には二人の少女
一人は腰あたりまで伸びた紅い髪の毛に赤い瞳の少女
アイツは確か―――――
「アイラか...」
俺と同じ二年生で学園でも超有名人
成績優秀、容姿端麗、男女問わずから愛される人気者
俺とは正反対の存在だ。
こいつが目覚めたんかい。
もう一人の少女は―――――
「げっ」
あの高校生らしかぬチビ助は
「舞奈だと(°□°;)」
アカン逃げよう
「む、私のセンサーに反応あり!!」
気づかれた?!
「居たわね諸悪の根源!!」
「舞奈、落ち着きなさい」
暴れようとする舞奈をたしなめるアイラ
あの舞奈が黙っただと(°□°;)!?
驚愕を隠せないでいる俺をアイラは少しの怒りが含まれている目で見られる。
そうだよな俺もお前と同じで超有名人だったな。
ただしお前と違って嫌われ者としてだがな
「せいぜい精一杯、頑張って生き延びろよ」
「なんのことだ?」
俺は一言だけ残し踵を返して教室へと帰る。
後ろから殺気を向けられるが森羅に比べれば天地の差がある。
それにまだ荒削りで素人と大して変わりがない。
ったく、面倒臭い。
そして影ながら見守りながら1ヶ月の月日が流れた。
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