嫌われ者

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不思議な夢を見た。 花畑があってその中心には丸テーブルと椅子が二つにティーセットが一つ そして唄を唄っていた少女が一人 自然と吸い寄せられるように歩み寄る。 「やっと来たわね」 十年来の友にするかのような挨拶、このお姉さん顔がブロンドの髪で隠れていて誰だか分からない。 「ふふふ、一応は初めましてね」 「アンタ誰だよ、それにここは?」 「私は私、ここはここ。それで良いじゃない」 良くない、答えに全然なってないし。 「まあまずは座って一緒にお茶でもしましょう」 どこか気品が溢れる雰囲気 気付けば俺の警戒も解けていた。 大人しく俺は言われた通りに椅子へ座る。 「あなたはレモン?それともミルク?」 「ストレートで」 紅茶はストレートが一番美味しいに決まっている。 しかし我ながら落ち着いているもんだ。 普通はこんな状況に陥ったら慌てふためくはずなのに 「さてさて、のんびりしてるけど実はあんまり時間がないから単刀直入に言うわ」 なにか決心するように俯き、バッとこちらに顔を向ける。 「いい、今から言う私の言葉をよ~く聞いて。そして信じて」 髪の間から覗く瞳は純粋で力強く本気だった。 「これから...いいえ、既にあなたの周りではこの世界が拒絶を始めたせいで信じられないようなことが起きる」 淡々と告げる女は一言告げる度に掠れていく。 「決してそれは生半可な覚悟では乗りきれない、沢山の命が刈り取られる」 なにを馬鹿なと反論しようとしたが次に出てきた言葉で俺は固まってしまう。 「くっ!もう時間が...聞いて!一年前あなたが起こした事件の真相もそこにある!!!」 「っ!?」 ナゼダ、ナンテコノオンナハイッタ? 「必ず生き残って」 次の瞬間、世界は光に包まれた。
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