2010/09/29Wed

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 ドアを閉める。右に進む。左に曲がり角。こそっと向こうを覗き見る。異常なし。まずエレベーターを探そうと思う。 エレベーターは見つけたけど、流石に敵がいた。面倒なので別のルートで探す。  きっと社員用のエレベーターがある。パントリーと書かれたドアを見つけた。ドアを耳に付けて探る。音はしなかった。開ける。  大丈夫だった。誰もいない。エレベーターも、ちゃんとある。一階は制圧されてそうだったので、B2に行くことにした。  エレベーターから外に出る。どうやら周りは倉庫の様で、色んなものが積んであった。そのまま奥に進んだ。  ふと、気がつくとアサルトライフルが、無くなっていた。なにか無いか探す、が、ここにはなにもなかった。  引き戸を開けた。小さな部屋。壁にスナイパーライフルが立てかけてあった。もぎ取る。ボルトアクションで、スコープは付いていなかった。弾は床に三発落ちてた。。少し、心細いなあ、と、弾を込めながら思った。  ドアを開ける。左確認。異常無し。右確認。ロケットランチャー男がいた。また使い捨てを取り出そうとしている。撃たせてたまるか。  前に飛び込んで、ほふくの状態になる。スナイパーライフルを構えた。約30m。外す訳が無い。狙いを定める。撃つ。銃声。  ロケットランチャー男は後方に倒れていった。安堵する。立ち上がろうとしたら、 「動くな」 との声が聞こえた。後頭部に堅いものが当たっている。オレは、スナイパーライフルを離し、頭に手をやる。すると、自分の出たドアから、黒い戦闘服の男が現れた。 「立て」 と後ろの奴から言われ、不承不承に立ち上がる。堅いものは、自分の腰の辺りに当たっている。前にいる男は、気を抜いているのか、近づいて、アサルトライフルを肩に担いでいる。  閃いた。海外ドラマで、背中に銃を押し当てると相手に取られやすいと、聞いたことがある。しかも、目の前にいる男は、銃口すら向けていない。  すぐに躰を右に半転して、銃を奪う。そのまま360゚にもどり。気を抜いた男をストックでぶん殴った。白目向いてる。そして、後ろ蹴り。相手の躰が、くの字に曲がる。そのまま顔を蹴り上げた。うわ鼻血が。  後ろを見た。気を抜いた男は卒倒してる。前の男は、まだ意識がある。腰に手を伸ばし、ハンドガンを取り出そうとしている。仕方が無い。オレはアサルトライフルを構えた。  そして撃つ。
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