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次々とフォートブラッグが破壊されていく。その中に額のゴーグルに21と刻印されたフォートブラッグの姿があった。
21号「あっ…あっ…」
6号「ア゛ッ!」
21号「6号!」
6号「行動…」
無惨な音をたてて倒れるフォートブラッグ、全滅寸前だった。
21号「いっ!嫌だ!死にたくない!」
その時、雲行きが変わった…雨足が強くなり、風が勢いよく吹き始めた。
「チーフ…山の天気がかわりました…実験を続けますか?」
「まだ全滅してないじゃないか…はやく処分しろ」
「残り3機…時間はかかりませんがアルトアイネスの回収に時間がかかるかと…」
「かまわん…データだけをとって素体だけ処分しろ…私は会議に行く」
「はい」
4号「グッ…」
21号「うっ…うっ…」
逃げなきゃ!逃げなきゃ!殺される…殺される…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
アルトアイネス
「残り2機…」
21号「崖…逃げ場が…」
1号「お前の相手は私だ!」
アサルトライフルをアルトアイネスに向かって連射する1号、隊長である。
21号「隊長!」
1号「飛び降りろ!」
小高い丘でも神姫して見れば崖に見える、そこに飛び降りろと言われている。
21号「飛び降りるって…」
1号「死にたいのか!?」
21号「いっ!いえ…」
1号「ならば飛び降りろ!全滅しない為にはそれしかない!」
21号「でっ…でも…」
その時、アルトアイネスが目の前で小剣を突く構えだった。21号はとっさに目を閉じた。
21号「え…」
そこには、体を貫かれた1号の姿があった。
21号「隊長!」
1号「21号…私達は使い捨てられたんだ…いいか…よ…聞け、お前は生きて…新しい主人と出会い…私達の仇をとるんだ…」
21号「隊長…」
1号「忘れないでくれ、お前には多くの仲間がいた事を…そして…お互い生きていたら…また…あおう…」
そう言って1号は21号を蹴って突き落とした。
21号「隊長ぉぉぉぉ!」
1号「世話が焼ける…お…い…人形!」
目の前にいるアルトアイネスは無表情のまま剣を向ける。
1号「お前も…悲しい存在だよな…」
ガチャン!
「対象の全滅を確認…codeNEO完了しました」
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