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8:00:神姫開発部演習場付近
「まってくれよ、クラン…」
「遅いですよマスター」
クラン:セイレーン型エウクランテ、如月エイジの武装神姫
「だって…おまえ、飛んでるじゃん…」
「こんなとこ歩けないですし、マスターの肩や背中に乗るのも…」
「乗るのも…何だよ、軽いから平気だよ…」
「いや、汗でベタベタしたり塗装が剥げたりしたら…」
「ひどいね~、そんなに汗かいてないだろ…」
「あ~、それよりマスターは、神姫演習場に何しにきたんですか?」
「それよりって…まぁ…この神姫演習場は神姫のパーツとか落ちてるんだよまだすこし手を加えれば使えるってやつとか…」
「それを持って帰るって違法じゃないですか?」
「じゃぁ、聞くが…開発部の奴らはパーツや破片を回収しきれると思う?」
「できないんじゃないですか?」
「その通り、そのまま自然が汚されていくのは明白だ…」
「まさかマスター…それを建て前に法を犯しても良いと?」
「ちっ、違う!それに…開発部はここの残ったパーツを廃棄処分って新聞でも言ってたんだ…だから廃棄されたものを第三者が持って帰っても罪にはならないよ」
「なら、いいですけどね」
「とりあえずめぼしいものがあるか探してきてくれよ」
「まぁ…それなりに探しますよ…」
「探してきてくれたら、新しい武装買ってやるぞ…」
「全力で探しますよ!マスター!」
クランは勢い良く飛んでいった。
「ノリのいいやつ…おっ!まだ使えそうな武装発見!」
その頃、21号の倒れている地点をクランが飛び回っていた。
21号「禿鷹が私をねらってる…私が死ぬのをまっているのね…」
「ん!?あれは!」
21号「あっ!マジできた!えっ!待って!」
クランが急降下して21号の前に現れた。
21号「わっ!」
「アナタ…」
21号「私を食べても美味しくないよ!」
「(゚Д゚)ハァ?」
21号「(・_・)エッ..?」
「なに言ってんの?アンタ…」
(´゚Д゚)
(゚Д゚`)
?
(゚Д゚)
「いや、そんなことよりアナタ…泥だらけで何してんの?アナタのマスターは?」
「マスター?」
「もしかして、アナタ…マスター、いないの?」
「とりあえず!マスター呼んでくるから待ってて!」
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