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とんとん
「スンリ、いる?」
兄さんが部屋に入ってきた。部屋変えしてせっかく想いが通じ合った僕たちは、離れ離れに…僕はジヨン兄さんと同室です
「どうしたの兄さん」
「チゲ作ったんだ!スンリ最近また栄養ドリンクばっかりだろ?ダメだよ!」
「同室だったときもそんなこと言ってたよねあんた。うるさかったなあの時は」
「…ジヨン兄さんはそんなことないもんね。早く食べてね。じゃ。」
「ちょっと、拗ねないでよ。あがっていきなって。」
「だってジヨン兄さん…」
「今出かけてるから。一緒に食べよ。ね?」
「しょうがないな…」
この人拗ねたらめんどくさいから。この人にはちょっと強引なくらいがちょうどいいんだ。
チゲはもちろんおいしかったよ。愛情込めましたって感じ。
「部屋綺麗だね。」
「ジヨン兄さん綺麗好きだからね。僕は落ち着かないよ」
「スンリと一緒のときは、部屋すごい汚かったからなぁ」
「僕はちょっと散らかってるくらいが落ち着くんだよ」
「へへ、なにそれ~」
ふわって笑う顔に我慢できなくて、襟首を掴んで引き寄せ、分厚い唇にキスした
「んぅ、ちょ…」
「黙って…」
舌でぐちゃぐちゃになって涙目になってるテソンを見て大満足。僕、Sみたい。
「や、待ってって」
「泊まっていけよ」
「え、やだよ」
「なんで?」
「なんでって…」
そんな真っ赤な顔。調子乗るよ?
「あ、そっそうだ!!僕、タプ兄さんにおつかい頼まれてんだ!スンリじゃあね!」
「あ、ちょ!テソン!」
もうちょいでいけそうだったのに…兄さんは風のように部屋を出て行った。
「くっそー…」
恥ずかしがり屋な兄さんは、一歩手前で逃げ出してしまう。
僕はいつでも準備してんだよ?
てかいつも我慢してる僕の気持ち、少しはわかってよね。
こんどはもっと強引にいこう。
「…次は逃がさないからね」
覚悟しとけよ?兄さん。
END
狼スンリ
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