狂った

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「ジヨン、好きだよ」 「ジヨンは泣き虫だな」 「ジヨナ…愛してる」 うん、うん 俺も愛してる。兄さんが伸ばす手に触れようと手を伸ば、 「ジヨンっ!!なにやってんの!?」 ヨンベに引き戻された ここは病院の屋上。 あーあ、もう少しで兄さんの元に逝けたのにな… 「ヨンベ、離してよ。」 「もう止めてよジヨン…お願、い…ジヨンまで死んじゃったら、僕…」 ヨンベが泣いてる。なんで?ジヨンまで、ってなに?俺は死にたいんだよ 「ヨンベ離して?兄さんが呼んでるの」 「ジヨン!!兄さんは、もう…死んだんだ。あのとき、」 「そうだね。俺のせいで兄さんは死んだんだよね。」 「違う!!ジヨン違うったら!ジヨンのせいじゃない!あれは、」 『事故だったんだ』 ううん、違うんだヨンベ。ワガママ言った俺のせい。俺のせいで兄さんは… 「ごめんヨンベ。もうやらないから、一人にさせて…」 「…わかった」 屋上で一人になったら急に寂しくなり、虚しくなり、兄さんが恋しくなった。 「ぅぅ…なん、でよ、兄さん…俺をこと、置いて逝かないで…会いた、いのに…」 「ジヨンのせいじゃないのに…ジヨンの中にはまだ兄さんがいる…僕じゃダメなんだね、ジヨン…」 ヨンベも泣いているのも知らないで、俺はただただ泣いた。  
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