53人が本棚に入れています
本棚に追加
あのとき…そう、あのとき俺が星が見たいなんて言わなければ…あのバスに乗らなければ…兄さんは俺のそばにいてくれたのに
___________
「星?」
「うん!前にテレビでやっててね!たくさん星があって綺麗だったんだよ!」
「プラネタリウムじゃダメなのか?」
「も~。兄さんはロマンチックに欠けてるなぁ。本物を見るから素敵なんでしょ!?わかる?」
「んー、山奥まで行けと?」
「ふふ、わかってるじゃん!決まり!来週絶対行こうね!」
「はいはい。」
「あ、マンネ組は来週いないからどうせならヨンベも連れて行くか!」
「(ジヨンと2人が良かったけど)俺は別にいいよ」
「よし!ヨンベー!」
楽しみだな!久々のお出かけだし、兄さんもヨンベもいるし、楽しくなりそうだ!
「僕は全然いいよ。じゃ僕買い物行ってくるね」
ヨンベも承諾したし、楽しみで待ちきれないや!
「楽しみだね、兄さん!」
「あぁ、そうだな」
「ん?兄さん機嫌悪い?」
「また兄さんって呼んでんじゃんか。普段のときはいいけど、2人のときは名前で呼べって言っただろ」
「タプ兄さん?」
「違うだろ」
「やだよ恥ずかしいもん。兄さんは兄さんだもん」
「まったく…」
「拗ねる兄さん可愛い!」
「はいはい。」
甘くキスを交わして、おっきな手のひらに撫でられれば眠くなってくる。
あぁ、来週楽しみだな…
そう思いながら、兄さんの腕の中で目を閉じた。
最初のコメントを投稿しよう!