零とイチ
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「なあ零、そいつの名前なんて言うんだ?」 父さんがビールを注ぎながら質問してきた。 「名前!」 僕は彼にそっと話かける。 「そんなものはない」 「僕の名前が零だから、う~ん、1、そう、イチに決めた」 「おいおい勝手に決めんなよ」 「イチ、今日からイチだよ」 「聞いちゃいねーな」
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