始まりは突然…

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私立・青龍学園には1人の有名人がいます。 彼の名前は、岩神新太。 2年A組の学級委員長をやっています。 頭・顔・運動神経・性格すべてが完璧。 あまりのすごさに、サイボーグ説まで浮上した男… 彼は老若男女を問わず人々を魅力し、これまで告白された回数は100回…いや、1000回以上と言われています。 ある意味、都市伝説。 そんな一見ウハウハ人生な岩神新太ですが、不思議なことに、これまで恋愛関係の噂は一切ありませんでした。 『これまで』は。 「…本当に、その相手って双葉なの?」 「…た、多分」 過去形の理由は、先日、岩神が女の子と放課後デートしているのが目撃されたから。 そして、その相手が私・秋月佳奈子の目の前にいる親友、野々山双葉らしい。 双葉は、「岩神くんが新しくできたカフェに誘ってくれただけで、デートじゃないよ。」って言ってんだけど。 そりゃあよかったね、おめでとう! …で終われないのが人気者の定めだよね。 「佳奈ちゃん…どうしよう。」 「はぁ~…」 楽しく傍観するつもりが、まさか渦中に入ってしまうとは… うん。 めんどくさいことになりました。
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