あつい友情

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私にとって野々山双葉は、親友であり、妹みたいな存在。 天然で、やさしくて、かわいくて… 笑った顔は太陽みたいにあったかいんだよね。 「佳奈ちゃん、これプレゼント~」 双葉と岩神が噂されるようになってから約1週間。 まだ一部は騒いでいるみたいだけど、大分落ち着きを取り戻したと思う。 特に、クラスは安心できる場所だよね。 うちには、重度の岩神ファンがいないもん。 私は、双葉からのプレゼントを受け取りながらしみじみ思った。 袋をもった瞬間、甘い匂いが鼻をかすめる。 「…もしかして、クッキー?」 「ぇへへ。あたり~」 双葉は「急にお菓子が作りたくなって…」と無邪気に笑う。 「双葉は料理上手だもんね~。ありがと!」 私は、急にお菓子が作りたくなることなんか一生ないだろうな。っと思いつつ、袋の中に入っていたクッキーを一枚ほおばった。
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