第一章 子供から青年へ

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第一章 子供から青年へ

数日入院した後、アドルフとアグネスがいる施設で過ごす事になった。 施設に来てすぐは、色々と目まぐるしかった。警察が火災事件の事情聴取にきたり、マスコミがその件で取材に来たり…ただ、その目まぐるしさのお陰で、孤児院の事を思い出す事はなかったが。 しかし、いきなりやってきた〔よそ者〕を快く思わない奴は何処にでもいるもので、よく施設の子供と喧嘩になった。 施設の職員も割れ物に触れるような扱いで、ここに安らげる居場所があると感じなかった俺は施設を飛び出した。
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