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「しかしこの写真、どこで誰が撮ったのかねぇ…」
角田が写真をひらひらと仰いで見せる。
「小野田官房長の話では、これをリークして来たのは警察内部の人間のようです。官房長の自宅に手紙と一緒にこの写真が届いていたそうで、"学園都市が関連している"ということや"レベルアッパー"という物が横行している、というのもこの方がお書きになったことのようです。手紙のコピーも頂いています」
角田がひらひら仰いでいた写真を取ると、右京はそれをクリップに留め直しながら続ける。
「恐らくまだ学園都市側はこの事に気が付いていません。しかし、どちらにせよこの事件には学園都市の"何か"と"レベルアッパー"が絡んでいるような気がしてなりませんねぇ…」
右京が意味深な笑顔を浮かべながら言った。
「小野田官房長から学園都市に入る許可を回して頂いていますので、これから僕は学園都市に向かいます。申し訳ないのですが、課長にも何か協力して頂く際にはお電話を致しますので」
机に置いてあったバッグに資料を入れながら、右京が出勤札をひっくり返した。
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