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「ママ!!毎朝将ちゃんに頼むのやめてよね!!!」
「だったら自分で起きなさいよ」
「行ってきます」
「!!」
玄関の前には将ちゃんが立っていた。
「用意できた?」
「~~もう待ってなくていいよ~ 一人でいくから」
「実憂、方向オンチだから迷うだろ-- まだ入学してすぐだし」
「学校までくらい迷わないもん!!」
そういって通り過ぎようとしたが呼び止められる
「実憂」
「え?」
すこしドキンとしながら振り返る。
「ほら、またリボン歪んでる」
と言いながらリボンを直す将弥。
私は赤くなりすこしプックリしながら
「あ…」と呟く。
----また。子供あつかいして…
将ちゃんが不意に喋る。
「---なんかずっと」
「え!?」
ドッキーン
心臓おちるかと思った。
「ずっと機嫌悪いけど 俺が悪いなら謝るから 許してくれる?」
視線はリボンにおとしたまんまてれくさそうに言う。
「~~~~っ」
「あっ。べっ、別に…将ちゃんが子供あつかいばっかするからだよ」
「----実憂は妹みたいなモンだから心配なんだよ」
私はぐっと唇を噛む
そしてボソッっと呟く
「~~~~~… 妹とか言うな」
「え?」
「将弥くん」
将弥の言葉を遮るように少し離れた所から声がした。
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