第1章

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パタン… 部屋の中であたしは本閉じた。 ??「ふー。」 あたしの名前は安野サオリ。 魔法使いである。 ??「サオ、どうしたの?」 1人の少女があたしに呼びかける。 サオ「リオか。あれからもう10年たつんだなーって思ってさ。」 彼女の名前は安野リオ。 あたしの双子の妹で、彼女もまた魔法使いである。 リオ「そうだね…。」 リオが悲しげな表情で言う。 あたし達が言う『あれ』とは何なのか。 それを語るにはあたし達が6才の頃まで時を遡る。
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